カリキュラム・ポリシー

カリキュラム・ポリシー

共同サステイナビリティ研究専攻は、実践型グローバル人材を養成するため、東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学の教育資源を効果的に協働活用し、国際連合の「持続可能な開発目標SDGs」の概念や視座を効果的かつ実践的に取り入れて、体系的かつ柔軟性のある文理協働型教育課程を提供する。

SDGsは、2015年の国連サミットで2030年に向けて経済、社会及び環境の面で国際社会が直面し、解決すべき優先課題及び世界のあるべき姿を提示したものである。

具体的には、発展途上国における貧困の根絶、保健・教育分野の改善など、世界の諸地域を区別なく平等で健康的な質の高い安定した社会とするために取り組まなければならない社会的並びに文化的な課題を広く捉えた開発目標である。

そこで鍵概念となっているサステイナビリティ(持続可能性)とは、そのような国際社会の合意に体現されている公正で不可欠な実践的正義を、国際社会が一体となって地球規模で継続的に履行することの理念的表現である。

このような「持続可能な開発」を達成するため、SDGsでは「経済成長」、「社会的包摂」、「環境保護」が主要素となっているが、本共同専攻ではこれらの主要素に関わるサステイナビリティに3大学の文理協働のオープン・イノベーティブな研究によって取り組むものである。

 

具体的には、以下に従い文理協働型教育研究を行う。

  • 普遍的かつ実践的学識を基盤とする国際感覚及び国際通用性のある実践的理論・技法を修得するため、「共通基盤科目」を設ける。
  • 高度な専門性の修得及び多様な価値観・社会環境に対応できる適用力と調整できる合意形成力を醸成させるため、「サステイナビリティ研究セミナー/ラボワーク科目」を設ける。
  • 国際通用性のある論理的思考力と機能的伝達力(コミュニケーション力)を磨くため、「実践実習科目」を設ける。
  • 「サステイナビリティ研究セミナー/ラボワーク科目」が博士論文研究の実施において効果的に機能するために、「理解understanding」、「分析analysis」、「実装implementation」という3相(アスペクト)からなる包括的教育を展開する。
  • 3大学の教育研究資源を充分に協働活用し、自らの専門性に他分野の観点を取り入れ、国際社会に貢献するイノベーティブな社会実装の研究を行うために、上記の各3教育段階でトリプレット体制による相互補完強化的な教育を行う。具体的には、「共通基盤科目」及び「実践実習科目」では3大学教員による共同開講、「サステイナビリティ研究セミナー/ラボワーク科目」では3大学教員による協働的研究指導を行う。
  • コンテクスト化、ケーススタディ、ファシリテーションなどの実践力を効果的に向上させるため、一連の科目においてセミナー、ワークショップ、文理協働コロキウム、インターンシップなどの多元的な協働作業による実践的アクティブラーニングを幅広く取り入れる。
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